博多駅から博多南駅の間の路線を、博多南線という。これは在来線扱いで正規の新幹線の時刻表からは除外されてるが、もちろん車両は立派な新幹線だ。その運行距離は8.5kmで、約10分の旅となる。
それでこの区間の運賃だが、乗車券190円に特急券100円の290円。新幹線に乗ることを考えれば、かなり安い印象を受ける。
ところで博多南線の時刻表を見ると、博多駅からは、朝から昼過ぎまで1時間1本のペースで、夕方から1時間2本のペースになる。博多南駅からは、朝の通勤通学の時間に集中し、それ以外は1時間に1本あるかないか。往路復路24本づつの運行回数だ。
今回、0系といわれる初期型新幹線の「こだま」に乗車する。もうこの型は東海道新幹線には運行してなく、関東方面の人には懐かしいのではないか。
でも私にとって新幹線と言えば、このイメージだけどね。この丸みがかかったフォルムにダンゴっ鼻がのった顔は、かっての旅情を誘う憧れの新幹線であり、今や愛嬌すら感じるのだ。
車内は全席自由車で、朝夕の通勤通学時はかなり満員らしい。ビッフェに行けば(もちろん食事はできない)、只今何kmのスピード表示がでてる車両もある。最高速度はと言うと、70〜80kmぐらいで、確かに新幹線のスピードとしてはノロマだ。
博多南駅までのルートは、福岡市の中心を流れる那珂川をさかのぼるコースでもある。
車窓は、那珂川沿いにオフイスビルやマンションを抜けて、いつしか住宅地に変わる。
博多南駅の手前で、新幹線の高架が途切れているが、これは将来九州新幹線に接続されるとのこと。銀河鉄道のように、列車が空を疾駆する姿を夢想した。
そして車両は台地に建てられた、新幹線車両基地へ下る。
博多南駅は、福岡県春日市と那珂川町の隣接するJR西日本新幹線車両基地の200mほど手前に所在する。プラッホームは1つだけの小さい駅だ。
駅前広場はこれといって商業施設もなく、やや殺風景な印象。まぁ新幹線の駅は、田んぼの中に建てられたのが多いので、どこも似たり寄ったりなのだが。
この駅は、車両基地まで往復する回送車両を、通勤通学に使わせて欲しいと、地域住民の熱い要望を受け、平成2年4月から運行開始されている。
それまで福岡都市圏に行くのに、陸路で30分以上かかっていたのが、10分で結ばれたことで、周辺はベットタウン化が推進された。
今では1日、11,000人ほどの利用者があるという。
博多南駅まで乗れる車両は、この0系と、その後継車両でちょっとダイエットして頬がこけた顔をした100系(下画像)に限定されている。
向こうに、最高速度300kmを誇る500系の鼻が伸びたヤツ(のぞみ)や、700系のカモノハシのクチバシがついたヤツ(レールスターなど)が、勢ぞろいで見える。鉄道ファンだったら興味深い駅かもしれない。
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